エゾシカ捕獲のための
囲(かこ)いワナの研修に
遠軽に行ってきました。
実際に捕獲に活用している
小型の囲いワナ。
通常、囲いワナというのは
大型のものが多く、一度、設置すると
1シーズン移動できないくらいです。
この小型の囲いワナの利点は、
解体・設置しやすい。
解体すればハイエース1台に収まる。
という移動性に優れてます。
入念に生息調査はしますが、
ワナを設置した箇所にシカが来ない場合、
小型 囲いワナですと再度、移動して
設置することができます。
設置後は、シカを誘い出すために、
ワナの周辺にふんだんにエサを巻きます。
ここに来ればエサがあることを
シカに覚えてもらうためです。
巻くエサが少ないと、
シカ達がエサの取り合いで争ってしまい
チカラの強いシカしか食べることができず。
ここに来ればエサがあることを
他のシカ達が学習してくれません。
なので、エサはケチらないで
ふんだんに巻きます。
シカは夜間に食べに来ることが多いので
暗視カメラや足跡で
ワナの周辺に慣れているかどうか確認します。
次第にワナの中にもエサを巻き、
少しずつワナの中にも入ってもらい
「ワナの中は、安全」であると
シカに認識してもらいます。
これらの工程を
1週間から1ヶ月かけて
シカに徐々にワナに慣れてもらい
5頭前後が入るようになったのを
見計らって、入り口を閉めて捕獲します。
シカは非常に警戒心が強いため、
じっくり時間をかけて、
警戒心を解かなければなりません。
ちなみに、研修当日は
50人以上の参加者がいました。
これだけ人が集まると、
周辺に人のニオイが付いてしまい
シカが警戒すると思うのですが、
冬場はエサがないので
恐らく、多少警戒しても、
空腹には耐え切れないのだと思います。